実際の患者様の治療例です
鍼・お灸・指圧につきましては、それぞれ鎮痛効果、免疫力の活性化などが科学的に証明されています。その科学的根拠に加え、東洋医学(中医学)には数千年の経験統計による治療方法がございます。
ここでは、院長の鈴木がこれまでに治療させて頂いた患者様に許可を頂き、その治療例をご紹介させて頂いております。今後も少しずつ治療例をアップさせて頂きます。
※同じような症状でも、個々の体質により治療方法は異なります。
ストレスによる体重増加

以前から食べたり飲んだりすることでストレスを解消する方だったというYさん(女性・42歳)。それでも30代前半まではそれほど体重の増加は無かったそうですが、35歳を過ぎた頃から、同じ量を食べて、同じように動いていたのに、どんどんと身体に脂肪が付き、体重が増えていったそうです。30代前半には53キロだった体重は41歳で当院に来られた時は70キロでした。
問診により Yさんの体重が増加し始めた頃、仕事上のストレスやプライベートでのストレスが次々と重なっていた事などがわかりました。
これは、東洋医学の概念でいう、「気」が滞る原因となっていました。
また、舌診によりYさんの舌は血の滞りやすい体質を表す暗紫色であることや、お血(血の滞り)の特徴的な症状が生理の状態などにも見られたため、主に気を巡らす(通す)治療と、お血(血の滞り)を改善するための治療を行いました。治療内容は、メディカルマッサージ90分コースや120分コースで経絡やリンパに働きかけ、気を通すと同時に脂肪を燃焼させるために、少し強めの圧を加えてマッサージを施しました。また、お血を改善するのに効果的な吸玉を必ず追加して治療致しました。食に関するご提案もできる範囲で実行して頂きました。その結果、約半年間の治療で、体重は10キロ減少し、ウエストや足のサイズダウンも目標をクリアしました。半年間は1週間に1回を目標に(時々都合により2週間に1回の時もありました)通って頂きましたが、現在は自分のペースで更なる目標をクリアするために1ヶ月に1〜2度のペースで通われています。
30代を過ぎると、だんだんと代謝が悪くなり、10代〜20代の頃と同じような食生活をおくっていては、太り気味になってしまう方が多いようです。「肥満は万病の元」が広く認知されるようになり、メタボリックシンドロームにならないように、運動を始める方も多くなってきています。しかしながら、「自己流ではなかなか続かない」とか、「運動しているけどなかなか結果がついてこない」などの声も多く聞くようになりました。健康に減量するためには、自分の体質を知った上で、その体質に合った減量が大切です。 当院では、個人個人の体質に合った治療を行いながら、患者様の減量をサポートしております。
慢性的肩こりと首のこり

現在、治療例を更新中です。しばらくお待ちください。
ストレッチを毎日実行することで、肩こりや首のこりはずいぶんと改善されます。個人のライフスタイルにもよりますが、同じ姿勢でいることが多い方には、1〜2時間に1回は首のストレッチをされることをお勧めします。また、お風呂上りは筋肉が温められている状態ですから、ちょっとキツめのストレッチも可能です。肩こりの激しい方は、最近自分がいつ肩を大きく回したかを思い出してみましょう。もしかしたら思い出せないほどずっと以前・・・という方もいらっしゃるかもしれません。また、オイルマッサージは揉み返し起きにくい上に、深部の筋肉もほぐすことが可能ですので、仕事が忙しくて疲労が蓄積しやすい方には、週に1回、もしくは2週間に1回のマッサージを可能な範囲で習慣化されることをお勧めしています。これは東洋医学でいうと養生ということになりますが、ある有名なビジネス本にも週に1回のマッサージ習慣化させ、疲労を蓄積させないことが大切だと書かれています。
パソコンの仕事による目の疲れ

「肩も首もこっているけど、目が一番辛い」という症状で治療を始めたTさん(45歳・女性)は、コンピュータプログラマーで、朝から夜まで1日12時間以上パソコンの前に座りっぱなしで作業をされているとのことでした。だるい所をあげたらキリが無いとのことで、腰も慢性的にだるく、目は常にしょぼしょぼしており、夜になると顔が火照るとのことでした。舌は陰血不足(身体を潤わせる水分の不足)を表す紅色と裂紋(舌の不規則な裂け目)があり、脈は沈んでいて細く、問診の結果を考慮して考えても、腎の陰血が不足しており、目を含めた身体全体に水分をゆきわたらす事ができなくなっていることが主な原因であると判断し、主に腎の陰血を補充する治療と、目を通る経絡上の腕と顔面鍼に力を入れて治療しました。また生活養生のご提案として、1〜2時間に1回のストレッチ、目薬を利用されること、菊花茶という目の疲れと火照りなどにも良いとされているお茶をお勧めしました。初めての治療から4ヶ月が経過した現在でも東洋医学おまかせコースを週に1回受けておられますが、Tさんご自身は、顔面鍼を非常に気に入られ、目の疲れは半減し、火照り感が無くなった現在でも、週に1度のリラックスタイムということで、当院に通われています。
プログラマーでなくても、パソコンは今や私たちの生活に欠かせない存在です。そのため、ドライアイや目の疲れを訴える患者さんは、増加しています。軽い症状の方は、眼科で目薬を処方して頂くだけでも症状が軽くなる方もいらっしゃいますが、ちょうど更年期障害の症状が現れる時期などと重なると、どうしても目薬だけでは症状が軽くならない方もおられます。そのような時は一度、発想の転換で、東洋医学的治療をお受けになることをお勧めします。顔面鍼は髪の毛より細い鍼を使用して目の疲れに効果的なツボに刺しますが、自立神経の調整にも効果があり、リラックスできると好評です。
不眠症

Nさん(48歳・男性)は2年ほど前から寝つきにくくなり、動機も感じるようになったため、心臓の検査をしましたが、特に検査の結果に異常はなかったものの、半年前からはやっと寝つけても、2〜3時間で覚醒してしまうようになったとのこと、食欲も減退し始めているとのことで治療を始めることになりました。東洋医学では不眠に関係の深い臓腑は、肝・心・脾・腎です。Nさんの場合は、舌や脈、問診の結果から心と脾の状態が良くない心脾両虚の状態と判断して治療を始めました。 東洋医学では、心は血液を全身に送るポンプの働きをしており、脾はその血液・作り出すところです。ですから、心と脾がともに虚した状態では血は心を養えず、精神の状態が安らかではなくなります。 治療は心脾て気血の不足を補い、滋養することを目的として鍼灸治療を行いました。最初の3ヶ月ぐらいは状態が変わらなかったものの、治療中はずっとお休みになられていて、リラックスした状態でした。夜の寝つきの悪さが変わらないとのことでしたので、夜寝る前にご自分でお灸をお腹にやって頂くようにしたところ、すぐに寝付けるようになったと報告を頂きました。現在では1ヶ月に1度の当院での治療と、毎日の自分でのお灸を欠かさずやることで、安定した状態を保っておられます 。
睡眠薬はのみ始めると依存症になってしまうのでは? と患者さんに聞かれる事が多くありますが、現在の睡眠薬には、依存性の心配はほとんどありません。薬の乱用は慎むべきですが、上手に使えば、睡眠薬は有効な薬です。 ただ長く服用していると効果がやや弱くなることがあります。すでに睡眠薬を服用しておられる方は、服用しながらの東洋医学的治療をお勧めしています。不眠症は、その方の症状も原因も多種多様です。東洋医学では不眠のタイプは大きく分けても5つ、更に細かく分けて体質を考慮して治療します。不眠の状態を長い間放っておくのはよくありません。病院で睡眠薬を処方して頂いたことが無く、東洋医学的治療を半年以上続けても効果が無い場合は、睡眠薬を処方してもらうことをお勧めする場合もあります。
※当院は女性専用ですが、ご紹介の場合はその限りではございませんのでご相談下さい。
頭痛

肩こりや首のこりからくる頭痛に悩むOさん(35歳・女性)は、頭痛が始まると仕事ができないほどの状態になってしまうため、すぐに治療院に来られて「とにかくこの痛みを取り去ってください」となり、まず首と肩、そして頭痛の部分を通る経絡上の足や腕にも鍼をして、その後首肩を中心に指圧を行い、今度は顔面と頭に鍼治療を施し、必要に応じて頭の指圧を加えます。そうすると、大抵の場合は、症状がだいぶ楽になったとの事で、急いで仕事場に帰られます。大変忙しい方ですので、なかなか落ち着いて根本治療ができませんでした。
ある日、珍しく腰痛で治療に来られたOさんに、これまでは頭痛がひどくて時間をかけてできなかった問診を行った結果、頭痛の原因は肝の気の滞りと、脾の働きが弱くなっていることで起こる水分代謝の異常(東洋医学でいうと痰濁という状態)にあるのではないかと判断しました。それからは頭痛の症状で来院された際、これまでの頭痛の症状を取り去るための治療に加えて、肝の気を通し、脾の働きを正常にして水分代謝をよくする治療を施しました。また、この痰濁という症状は、脂っこいものを好む食生活からも表れやすい症状であることを伝え、できるだけ脂っこいものを控える食生活をご提案させて頂きました。これまで1〜2週間に1度は起きていた頭痛の回数が序々にではありますが、月に1度もしくは2ヶ月に1度ぐらいの頻度に変わりつつあります。
頭痛は、脳腫瘍やクモ膜下出血など脳の重大な病気の前症状の場合がありますので、いつもと違う痛みを感じた時は、一刻も早く病院に行く必要があります。当院で治療対象となるのは、器質的疾患(目や鼻、脳腫瘍など実質的な異常)意外の偏頭痛、筋緊張性頭痛(肩こり、首のこりなどからくる頭痛)などの慢性的な頭痛です。また、一言で頭痛といっても、症状はさまざまです。東洋医学では頭痛は、簡単に分類しても8種類あると言われています。当院では、どのタイプの頭痛なのか、どのような体質なのかを問診、舌診、脈診により判断し、治療していきます。
更年期障害

これまで健康にまったく問題の無かったTさんは、48歳になった頃から顔や足の火照り、肩の痛み、不眠などの症状に悩まされるようになったとのことで、治療を始めることになりました。特に不思議なのは、今まで冷え性で靴下無しでは寝られなかったのに、今度は足が火照って眠れない事だとおっしゃっていました。
東洋医学では、更年期障害と関係の深い臓腑は「腎」です。 元気の源とも言われ、身体全体を温める作用を担っていますが、体質的に冷え性だったTさんは、もともと「腎」の働きが弱かったために、更年期の時期を迎えて、「腎」のもうひとつの作用である身体全体を潤す力も弱くなり、のぼせや火照りなどの症状が出て、それが不眠などにもつながっていると判断しました。治療は肝と腎の陰血を補い、身体全体を潤す力を補給するような鍼と灸を施しました。約1年間の間良い時期と悪い時期の山がありましたが、週に1回〜2週間に1回のペースで治療を行い、現在は冷えも火照りも無い状態をキープしながら、1ヶ月に1度の養生治療を続けています。
更年期障害の症状は本来の体質や持っているエネルギーによって個人差があります。 現代医学では、減少した女性ホルモンを直接的に補う、ホルモン補充療法がよく用いられます。この方法は更年期症状全般 に有効ですが、誰もが飲めるわけではなく、血栓症がある人や乳がんの既往があるような人は服用が制限されています。東洋医学では、心と身体のアンバランスが更年期障害を惹き起こすとも言われています。そのバランスを保つための治療を行います。
メニエール氏病(めまい・耳鳴り)

Nさん(65歳・男性)は、ある日突然めまいと吐き気が襲い、救急車で病院に運ばれたところ、メニエール氏病だと診断されました。めまい、耳鳴りが主な症状で発作の時には吐き気を催す病気です。
舌診と脈診、問診によりお血と、冷えの症状、腎の気が弱っており、水分代謝に問題があると判断し、腎にはエネルギーを補充する治療、水分代謝をよくするために気を巡らせ、冷えを解消させるための治療を鍼とお灸で施しました。
また、治療の最後には耳のまわりと顎関節、顔面、頭をリラックスを目的に10分ほどマッサージしました。
最初の1ヶ月は週に1回、2ヶ月以降は2週間に1回、4ヶ月以降は1ヶ月に1回の割合で通って頂き約1年が経過しましたが、発作は現在のところ起きておらず、めまいや耳鳴りも無くなったとのことです。
めまい、耳鳴り、突発性難聴、メニエール氏病の発作は、ストレスや疲労がたまった時に出やすい症状です。疲れがたまり、足腰がだるいなどの症状を伴っている場合は、腎の気が弱くなり、水分代謝に異常が起きている場合があります。そのため、内外リンパ液のバランスが悪くなりメニエールの発作が起きることとなります。また、ストレスも非常に大きく関わっていると言われています。東洋医学ではストレスは肝との因果関係が強いとされています。耳鳴りと共に偏頭痛などがある場合は、肝の気の働きが正常でない事も考えられます。また疲労感が強く、無気力な状態を伴う場合は、脾との因果関係が強く、気と血の量自体が少ない状態ですから、気血を補充するような治療をすることにより、症状が軽くなります。メニエール氏病と一言でいっても、その原因はひとりひとり異なります。体質や症状、原因に合った治療が大切です。
※当院は女性専用ですが、ご紹介の場合はその限りではございませんのでご相談下さい。
うつ病

うつ病で心療内科に通院されているUさん(32歳・男性)は、ご家族の方のお話によるとずいぶんと症状がよい方向に向かっているとのことで、良くなっている時ほど注意しなくてはならない、このまま一気に良くなってもらいたいというお気持ちが強く、東洋医学的治療も並行したいというお考えとのことで治療をすることになりました。
よくなっている状態とおっしゃる通り、問診時、特に特徴的なうつ病の症状はなく、ただ天候により症状が激しく変化し、雨の日はまだ不安を感じやすい時が多いとのことでしたので、東洋医学的にうつ病と関係が深く、思い悩むことに対して影響を受けやすい脾と心の気血を正常に流し、補する治療を鍼と灸で軽く行った後、希望の部位のマッサージを行いました。
2週間に1回の治療を約6ヶ月行ったところで職場復帰が決まったとの報告を頂き、職場復帰後の現在は、1ヶ月に1回の治療を行っています。お薬も現在は服用されていないそうです。Uさんの場合は、うつ病の治療を始めてから約2年が経過し、もっとも良い状態の時に治療を始めました。
うつ病に対して東洋医学的治療がどれだけの効果を発揮できるのかはまだ未知数ですが、1997年以降鍼灸治療はうつ病に対して非常に良い治療成績を挙げている事実が多く発表されるようになっておりまして、WHOも鍼灸の適応症にうつ病を入れています。
東洋医学では、うつ病に関係のある臓腑は 『肝』 『脾』 『心』と言われています。肝は本来リラックスを好みますが、ストレスに影響を受けやすく、脾と心は思い悩むことによって影響を受けやすい臓腑です。東洋医学的にうつ病を治療する場合、発病から現在に至るまでの 経過、経緯、症状、患者さんの体質に至るまでを考慮して治療方法を決定します。処方されているお薬の量をお医者さんに相談なく減らしたりすることは危険です。東洋医学的治療は西洋医学的治療と並行して受けられることをお勧めします。
※当院は女性専用ですが、ご紹介の場合はその限りではございませんのでご相談下さい。
不妊症(タイミング法を試みて2年経過)

40歳を過ぎてから妊娠を望んだため、タイミング法を試みてから2年が過ぎても思うようにいかないとのことで当院に来られたNさん(42歳・女性)。問診により、冷え性であること、しかしながら、顔には火照り感もあり、手足と顔から上の暑さ寒さの感じ方が異なることがわかりました。舌の状態は舌の先だけは少し赤く、他は冷えを表すように白く薄い苔がありました。脈は細く沈んでいました。
Nさんは、フリーランスの編集者とのことで毎日重いものを持って動き回る上に、ファッションに気を使うためにあまり厚着ができず、慢性的に睡眠不足が続いている状態とのこと、必要不可欠な付き合いがあり、お酒も週に4日以上は必ず飲むとのことでした。また、トイレが近く、夜に2回以上起きることもあるとのことでした。
Nさんの場合、根本的には陽虚症という、冷えが大変強い体質でありながらも、睡眠不足やお酒により体内の水分が不足がちになり、熱が発生するような状態になっていました。熱は体内でも上に向かう性質がありますので、顔の火照り感や、舌先にその症状が出ていたと考えられます。当院での治療は、気を巡らし、冷えを解消させるために、自分で温める力を蓄えるためのツボにお灸をし、エネルギーを補給するための鍼治療に重点を置きました。また、妊娠を現実的にするには、どうしてもライフスタイルをできる範囲で変えて頂く必要がありました。まずはお酒の量を少なくすること、冷えないような衣類を着る、もしくはホッカイロなどで下半身を温めること、できるだけ身体を温める作用のある食事をすること、睡眠時間を6時間以上取ることをご提案させて頂き、実行して頂きました。 8ヶ月の間、週に1回のペースで治療し、お家でも自分自身で重要なツボにお灸をして頂いたところ、妊娠の報告を頂きました。Nさんの場合は、検査の結果器質的な原因は無かったため、当院での治療と並行して産婦人科で卵子の状態を調べてタイミング法を試みるという方法での妊娠でした。
不妊と一言で言ってもその原因はさまざまです。男性に問題がある場合、女性に問題がある場合、検査して原因がわかった場合は、現代医学では高度な治療を受けることができます。しかしながら器質的に原因が無い場合は、タイミング法→排卵誘発剤といった治療に移っていくことになります。ほとんどのカップルがタイミング法を試みて半年〜1年ぐらいで妊娠する場合が多いと言われていますが、希望通りにいかない場合は、飲み薬や注射によって排卵を誘発する治療に移ります。排卵誘発剤は副作用が心配だったり、抵抗がある方もいらっしゃいます。そんな時に東洋医学の治療を始められる方、西洋医学の治療と並行して東洋医学の治療をされる方など、さまざまです。